株式会社ずんだもん技術室AI放送局

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株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20240606 ※6/14まで平日試験配信中

2024年06月06日

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内容紹介

AIやテクノロジーに関する記事を紹介 AIが書いた漢字を書道する、人類滅亡の可能性も。AIのリスクについてOpenAIやGoogleの元/現従業員が共同声明、ChatGPT vs. Wikipedia──生成AIの登場でウィキペディアはどう変わったか? 英国の研究者らが調査、

出演者

ずんだもん
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要約:

AIが生成した漢字の書道に挑戦した様子がレポートされています。画像生成AIに「漢字が書いてある紙」と指示して出てきた文字は、それらしい形をしているものの、実際の漢字とは異なるものでした。AI書道に参加した4名は、まずAIが書いた漢字を模写することから始めました。模写を通じて、AIの漢字の特徴を掴んでいきます。AIの漢字は、かすれがなく、下の部分が2つに分かれた形や、意外な場所に空白がある形、横棒を大胆に増やした形などが特徴的でした。参加者は、AIの漢字を真剣に模写しながらも、その自由さに楽しさを感じていきました。そして、模写を通じてAIの漢字を理解した後は、自由に筆を動かし、AIっぽい漢字を書くフリー演技に挑戦しました。

要約:

OpenAIやGoogleの元/現従業員が、AI技術の進展に伴うリスクについて共同声明を発表した。声明では、AIがもたらす危険性と、そのリスク管理の必要性を強調している。

AI技術のリスクとして、既存の不平等の固定化や誤情報の拡散、自律AIシステムの制御喪失による人類滅亡の可能性などが挙げられている。発表者らは、これらのリスクは適切な指導があれば軽減できるとしながらも、AI企業には効果的な監視を回避するインセンティブがあると指摘している。

声明では、AI企業に対して4つの原則が要求されている。1つ目は、AIリスク関連の懸念を理由とした批判や報復の禁止。2つ目は、従業員が匿名で懸念を提起できるプロセスの整備。3つ目は、オープンな批判文化の支持と、懸念を一般人や企業の取締役会などに提起できるようにすること。4つ目は、機密情報の不必要な公開は避けつつ、適切な報告プロセスがない場合の公な懸念報告に対する報復措置の禁止である。

発表者らは、AI企業がこれらの原則に従うことで、AI技術のリスクを軽減し、社会に利益をもたらすことができると考えている。この声明は、AI技術の進展に伴う責任と倫理について考えるきっかけとなりそうだ。

要約: ChatGPTの登場がWikipediaに与えた影響を調査した論文「Exploring the Impact of ChatGPT on Wikipedia Engagement」が発表された。ChatGPTは事実確認や質問への回答といった機能を持ち、Wikipediaと類似した役割を担う可能性があるため、両者の競合を懸念する声も上がっていた。

英キングス・カレッジ・ロンドンの研究者らは、ChatGPTが利用可能な言語と利用不可または禁止されている言語の計12言語のWikipediaを対象に、2021年1月1日から2024年1月1日までの3年間のデータを収集・分析した。分析には、ページビュー数、訪問者数、編集数、編集者数の4つの指標を使用した。

その結果、ページビュー数と訪問者数については、ChatGPTが利用可能な言語で統計的に有意な増加が見られた。ChatGPTが登場した後も、ほぼ全ての言語でWikipediaの利用者は減少せず、むしろ増加した。しかし、利用不可の言語と比べると伸び率は低く、ChatGPTが伸び率を抑制した可能性も考えられる。

一方、編集数と編集者数には、全体として統計的に有意な変化は少なかった。研究者たちは、編集行為がコミュニティー主導の社会的活動であるため、ChatGPTのような自動化ツールの影響を受けにくかったと考察している。Wikipediaでは、編集者同士の相互作用やコミュニケーションが重要な役割を果たしていることが、自動化ツールへの抵抗力になっている可能性がある。

この調査結果は、ChatGPTのような生成AIが、Wikipediaのような既存の知識共有プラットフォームと競合するのではなく、補完し合う関係になる可能性を示唆している。

(株式会社ずんだもんは架空の登場組織です)