株式会社ずんだもん技術室AI放送局

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株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20250522

2025年05月22日

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内容紹介

GitHub Copilot Coding Agent がやばすぎて共有し隊、TypeScript で AI エージェントを構築する VoltAgent、Google I/O の発表まとめ、プログラマーの性格が悪く見えるのは日常生活をRFCやソースコードとして解釈しているから説

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ずんだもん
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この記事は、Microsoft Build 2025で発表されたGitHub Copilot Coding Agentという新機能を実際に試した体験談です。この機能は、開発者がGitHubのIssueにAIをアサインするだけで、コーディングなどのタスクをAIが自律的に行い、Pull Request(PR)を作成してくれるという画期的なものです。

著者は、この機能を使ってブログ記事を書いてもらうというタスクを試しました。手順は以下の通りです。

  1. GitHub Copilot Coding Agent機能を有効にします。
  2. やってほしいブログ記事の内容をIssueとしてGitHubに作成します。
  3. 作成したIssueにGitHub Copilotをアサインします。

すると、驚くべきことに、CopilotはすぐにIssueを理解し、リポジトリの構造を把握した上で、ブログ記事の執筆(ファイルの作成と編集)を始めました。数分後には、ブログ記事の内容を含む新しいPRが自動で作成されていました。

作成されたPRを著者がレビューし、「Copilotが書いたものであることを示す」「日付を修正する」「細かい表現を直す」といったコメントを残すと、Copilotはそれらのコメントを理解し、数分で修正済みのPRを自動で作成し直しました。まるで人間とやり取りしているかのように、レビューコメントに対して適切な対応をしてくれたのです。

この体験を通じて、著者はGitHub Copilot Coding Agentの「やばさ」を実感しました。Issueを作成してCopilotをアサインし、レビューと指示を少し与えるだけで、タスクの実行からPR作成、さらにレビューコメントへの対応まで、開発の一連の流れをAIがほぼ自動でこなせるようになったからです。

特に、検証作業などの際に、その結果をブログやドキュメントとしてまとめる作業は手間がかかりますが、このAgent機能を使えば、検証そのものに集中しつつ、記録を残す作業をAIに任せられる可能性を感じています。

最新のAI技術、特にAI Agentが、実際の開発現場でどのように活用され、私たちの働き方を効率化していくのかを示す非常に実践的な事例と言えるでしょう。新人エンジニアの皆さんにとっても、AIと協力して開発を進める未来を想像するきっかけになれば幸いです。

引用元: http://www.kentsu.website/ja/posts/2025/copilot_coding/

VoltAgentは、TypeScriptを使ってAIエージェントを作るための便利なツールキットです。新人エンジニアの皆さんも、これを使えばAIを活用したアプリケーション開発に挑戦しやすくなります。

このツールキットの大きな特徴は、作ったAIエージェントの動きを見たり、問題がないか調べたりするための「VoltAgent Console」というツールがセットで提供されている点です。これを使うと、エージェントが今どんな状態なのかリアルタイムで確認したり、どのように処理が進んでいるのかをグラフで見て理解したりできます。開発中に「あれ?思った通りに動かないぞ?」という時に原因を探りやすくなります。

AIエージェントの基本的な構成要素は「Agent」というクラスです。このAgentクラスに、名前や役割、使うAIモデルなどを設定して、エージェントを定義します。VoltAgentは、OpenAIやGoogle Geminiなど、いろいろなAIモデルを使えるようにするための仕組み(プロバイダー)を提供しているので、モデルごとの細かい違いを気にせず開発を進められます。

また、AIの「知識不足」や「リアルタイム情報の弱さ」を補うために、「ツール」という仕組みを使ってエージェントの能力を拡張できます。例えば、最新の天気予報を取得するツールを作ってAIに連携させれば、「明日の天気は?」という質問にも正確に答えられるようになります。複数のツールをまとめて「Toolkit」として管理することも可能です。さらに、「Model Context Protocol (MCP)」という業界標準の仕組みにも対応しているので、ブラウザ操作やカレンダー連携など、外部の様々なサービスとAIエージェントを連携させるのも比較的容易です。

複雑なAIエージェントを作る時には、「サブエージェント」という考え方が役立ちます。これは、全体を管理する「スーパーバイザーエージェント」の下に、情報収集担当、文章生成担当、編集担当、といった形で役割を分担した専門エージェントを配置する仕組みです。これにより、大きなタスクを小さなタスクに分けて、開発や管理がしやすくなります。

AIエージェントは、通常、過去の会話を覚えていませんが、VoltAgentには「メモリ」機能があり、会話履歴を保存して、ユーザーとのやり取りを記憶させることができます。これにより、より自然でパーソナルな会話が可能になります。

開発したエージェントが期待通りに動いているか確認したり、問題発生時に原因を特定したりするために、「オブザーバビリティ(可観測性)」も重要です。VoltAgent Consoleを使えば、エージェントの実行ステップを追跡(トレース)して、各ステップでの入力や出力を確認できます。

このようにVoltAgentは、AIエージェントの開発に必要な基本的な要素から、監視・デバッグ、外部連携、複雑な構造の構築、記憶、追跡といった、幅広い機能を提供しており、TypeScriptでのAIアプリケーション開発を効率的に進めるための強力なツールキットと言えます。

引用元: https://azukiazusa.dev/blog/typescript-ai-agent-voltagent

皆さん、Google I/O 2025でたくさんの新しい技術やサービスが発表されました!特にAI分野の進化が目覚ましく、開発者にとっても非常に刺激的な内容でした。

今回の発表の中心は、やはりGoogleのAIモデル「Gemini」の進化です。主要モデルであるGemini 2.5 ProとFlashがアップデートされ、より賢く、効率的になりました。Gemini 2.5 Proでは「Deep Think」という新しい機能が試験的に導入され、より複雑な問題を深く考えて解けるようになったそうです。また、Gemini APIではテキストだけでなく、音声で応答を生成する機能も追加され、より多様な使い方ができるようになりました。

開発者向けのツールも充実しました。コーディング支援AI「Gemini Code Assist」が正式リリースされ、VS CodeやJetBrainsなどの主要な開発環境で利用できるようになりました。さらに、自律的にコードを作成したりバグを修正したりできるコーディングエージェント「Jules」が全世界向けに公開ベータとなりました。試用期間は無料とのことなので、ぜひ触ってみると良いかもしれません。

他にも、GoogleはAIを活用した様々な新しいサービスを発表しています。ウェブサイトの内容を深く掘り下げて教えてくれるAI検索ツール「AI Mode」や、自然言語の指示や画像から高品質な映像を生成できる「Flow」、医療分野に特化したオープンなマルチモーダルAIモデル「MedGemma」などが紹介されました。また、モバイル端末上でのAI実行を効率化するランタイム「LiteRT」や、自然言語や画像からUIデザインとフロントエンドコードを生成する「Stitch」といった、開発を助けるツールも登場しています。

AI生成コンテンツの信頼性を高める取り組みとして、「SynthID Detector」という、AIが作ったテキストや画像、音声、動画に埋め込まれた透かしを検出する技術も発表されています。

これらの発表の多くは、まだ米国限定であったり、一部機能のみの公開であったりしますが、AI技術が私たちの開発や日々の生活をどのように変えていくのか、その可能性を感じさせる内容ばかりでした。特にAIエージェントの開発や、Geminiの様々な応用に関心がある新人エンジニアの皆さんは、ぜひこれらの情報を追いかけてみてください。

引用元: https://zenn.dev/schroneko/articles/google-io-2025

プログラマーが日常会話で細部にこだわるのは、RFCのような厳密なルールやソースコードの例外処理を考える仕事の習慣が原因では?という説です。これは性格が悪いのではなく、物事を正確に理解しようとする訓練の表れ。会話を「MUST」か「SHOULD」かで捉えたり、条件の「else」を考えてしまったり。仕事で誤解なく進めるための思考癖が日常に出ているだけ、と思えば、先輩の話し方も面白く感じられるかもしれません。

引用元: https://blog.sushi.money/entry/2025/05/21/221742

(株式会社ずんだもんは架空の登場組織です)