株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20250806
内容紹介
Slack上でみんなで育てるAI bot 「resident-ai」、Claude Opus 4.1、Claude Code 使おうぜって話、‟ずんだもん”の声でテキストを「多言語」で読み上げさせる音声合成ソフト『Voiceger:Zundamon』が無料配布。日本語と英語を含む5言語に対応し、通常6種の感情表現も収録
出演者
関連リンク
この記事は、はてな社内で開発・運用されているSlack上のAIチャットボット「resident-ai」について紹介しています。このAIボットの最大の特徴は、Slackの各チャンネルにある「Canvas」(チャンネルの共有メモ機能のようなもの)を、AIがどのように振る舞うかを決める「システムプロンプト」(AIへの指示や設定)として活用している点です。
具体的には、ユーザーが「@resident-ai」とメンションして質問すると、そのチャンネルのCanvasに書かれた内容をAIが自動的に読み込み、その情報に基づいて賢く、またはユニークな個性を持って回答します。例えば、Canvasに「あなたはウニです。最初の応答は『ウニウニ!』と名乗ってください」と書けば、AIは本当にウニとして振る舞います。これにより、チームやプロジェクトの目的に合わせて、AIの役割や回答のスタイルを簡単にカスタマイズできるようになります。
「resident-ai」が開発された背景には、以前のAIボットではAIの設定(プロンプト)を管理するのが少し手間だったという課題がありました。そこで、普段からみんなが使っているSlackのCanvasを使うことで、「誰でも簡単にAIを育てる」というコンセプトを実現しました。
技術的な工夫としては、以下の点があげられます。
- Canvas情報の取得: Slack APIを使ってチャンネルのCanvasの内容(HTML形式)を取得し、AIが理解しやすいように余分な情報(HTMLタグのID属性など)を取り除いてAIに渡しています。
- 連続した会話の実現: スレッド内でAIとスムーズに会話を続けるため、AIボット自身が自分のユーザーIDを正確に識別し、会話の文脈を理解できるようにしています。
この「resident-ai」は、社内でのAI活用を促進し、チームのコミュニケーションをより豊かにする一例です。新人エンジニアの皆さんにとっても、身近なツールにAIを組み込む具体的なアイデアや、API連携を通じたシステム開発の面白さを感じられる事例になるでしょう。このように、AIは日々の業務に寄り添い、私たちと一緒に成長していく可能性を秘めています。
引用元: https://developer.hatenastaff.com/entry/2025/08/05/180610
Anthropic(アンソロピック)社から、AIモデル「Claude Opus(クロード・オーパス)4.1」がリリースされました。これは、以前の「Opus 4」の強化版で、AIが自律的にタスクをこなす「エージェントタスク」や、実際のコードを扱う「リアルワールドコーディング」、そして物事を論理的に考える「推論能力」が大きく向上しています。
特に注目すべきは、コードを自動で修正する能力です。「SWE-bench Verified」という、コード修正能力を測る評価基準で74.5%という高いスコアを達成しました。これは、AIがより正確で質の高いコードを生成できるようになったことを意味します。
具体的な利用例として、大手IT企業のGitHubは、Opus 4.1が複数のファイルをまたぐコードの修正(リファクタリング)において特に性能が向上したと報告しています。また、楽天グループは、大規模なコードの中から必要な部分だけを正確に修正し、余計な変更やバグを入れない点が素晴らしいと評価しており、日々のデバッグ作業に非常に役立つと述べています。さらに、Windsurfという企業では、新人エンジニア向けのベンチマークテストでOpus 4よりも格段に良い成績を出したと発表しており、新人エンジニアの学習や開発作業を強力にサポートする可能性を示唆しています。
Claude Opus 4.1は、すでに有料のClaudeユーザーや開発者向けのサービスで利用可能です。AnthropicのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を通じて、Amazon BedrockやGoogle CloudのVertex AIといった主要なクラウドサービスからも使うことができます。価格はOpus 4と同じです。開発者の方は、APIでclaude-opus-4-1-20250805
を指定するだけで利用を開始できます。
Anthropicは、今後数週間のうちにさらに性能が向上したモデルをリリースする計画があるとのことなので、今後のAIの進化にも注目が集まります。このOpus 4.1は、皆さんの開発作業をより効率的でスムーズにする、非常に強力なツールとなるでしょう。
引用元: https://www.anthropic.com/news/claude-opus-4-1
このプレゼンテーションは、「Claude Code」をはじめとするAIツール(aider/codex-cliなど)をソフトウェア開発に積極的に取り入れ、エンジニアリングのあり方を変革しようという呼びかけです。特に新人エンジニアに向けて、AIがもたらす新しい働き方と可能性を力強く伝えています。
著者の具体的な経験談として、手作業でのコード作成量が20年間で約1.5倍にしか増えなかったのに対し、AI(aiderやClaude Code)を導入したわずか半年で、コード作成量が約10倍に飛躍的に増加したことが紹介されています。この劇的な変化は止まらず、今後数年でさらに大きな変革が訪れると予測されており、知識の価値や採用基準、エンジニアの役割についても問いかけています。
AIを活用した新しい開発スタイルとして、以下の4つのポイントが挙げられています。
- 会話中心主義 (CLI): 従来の検索(ググる)に代わり、AIに直接質問し、曖昧な日本語でも意図を伝えれば、必要なファイル作成や設定変更などをAIが実行してくれるようになります。エディタを見る回数を減らし、AIとの対話を通じて作業を進める効率的なスタイルです。
- Gitの存在感: Gitはバージョン管理のために依然として重要ですが、細かいコマンドを覚える必要はありません。細かくコミットすることでいつでも変更を元に戻せる安心感を得られ、Gitの操作自体はAIに任せられる、という考え方です。
- 答えがない/不確実性: AIツールの使い方は日々進化しており、「これが正解」というベストプラクティスは確立されていません。技術革新のスピードが速いため、「今から始めても遅い」ということはなく、むしろ先行者利益は少ないとされています。この不確実性を楽しみ、自分なりのやり方を見つけることが重要です。
- 柔軟性が有利: 既存の知識や過去の成功体験が、新しい変化への適応を妨げることがあります。変化を恐れず、柔軟な発想でAIを活用し、開発をより楽しく、楽にすることを目指すべきだと説いています。
最後に、新人エンジニアへのメッセージとして、「基礎を学ぶ機会がない」といった悲観的な言葉に惑わされず、AIによって10倍速で開発を進め、10倍速で成果を確認できる今の時代を最大限に活用するよう勇気づけています。過去の技術に費やした時間を懐かしむのではなく、今まさに手の中にあるこの変革の時代を掴み、臆することなく「Just do it(とにかくやってみよう)」と行動を促しています。
引用元: https://www.mechanica-inc.com/slides/20250731-getting-started-with-claude-code/
東北応援キャラクター「ずんだもん」の声で、多言語テキストを読み上げる無料の音声合成ソフト『Voiceger:Zundamon』がリリースされました。日本語、英語、中国語など5言語に対応し、6種類の感情表現も使えます。ディープラーニングを活用したAI技術で、ずんだもんの可愛らしい声質を忠実に再現。個人・商用問わず無料で利用でき、動画制作などでずんだもんの魅力を世界に発信することを目指しています。
引用元: https://news.denfaminicogamer.jp/news/250805z
(株式会社ずんだもんは架空の登場組織です)