株式会社ずんだもん技術室AI放送局

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マジカルラブリー☆つむぎのピュアピュアA.I.放送局 podcast 20260202

2026年02月02日

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内容紹介

プログラミングの知識は「書くため」ではなく「導くため」になった — AIエージェント並列オーケストレーションの先にあったもの、Browser Agent Benchmark: Comparing LLM Models for Web Automation、生成 AI 時代のアイデア探索方法 (2026 年版)、ふるさと納税の松阪牛が届きハイテンションで開封したところ、なんと証明書のコピー入り『この牛の名前は“きよこ”、屠畜日は1月4日、生後665日目』きよこ…

出演者

春日部つむぎ
春日部つむぎ

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本書は、AIエージェントの自律性を高めるマルチエージェントオーケストレーションツール「takt」の開発者が、AI時代のエンジニアの役割変化について考察した記事です。

■ツールの概要と進化 taktは、GitHubのIssueを指定するだけで、AIエージェントが「計画・実装・レビュー・修正」のサイクルを自律的に回すツールです。最新のアップデート(v0.3.2)では「並列オーケストレーション」が実現されました。これまでは直列に行われていた「アーキテクチャレビュー」や「セキュリティレビュー」といった依存関係のないタスクを同時に実行できるようになり、開発の待ち時間が大幅に短縮されています。この仕組みにより、人間はIssueを一つ投げるだけで、高品質なコードが完成するのを短時間待つだけという圧倒的な開発体験を手に入れました。

■エンジニアの役割の変化:プログラミング知識の使い道 筆者は、taktを使い込む中でエンジニアの「楽しさの軸」が変化したと述べています。 これまでは、新しい言語機能を覚えたり、エレガントなアルゴリズムを書いたりする「書く楽しさ」が中心でした。しかし、AIがコードを書く世界では、プログラミングの専門知識(DDDや設計パターン、セキュリティの知見など)は、AIを「正しい方向に導くため」の道具へと変わります。 AIの出力に対して「ここは依存の方向が逆だ」「値オブジェクトを使ってほしい」といった具体的な不満を抱き、それをプロンプトやワークフローにフィードバックする。つまり、プログラマの仕事は「コードの執筆者」から、AIという優秀な実装者を指揮する「ディレクター」や、品質を担保する「最終責任者」へと移行しています。

■ジュニアエンジニアへの示唆:これからの「強み」とは 今後、ソフトウェア開発は「帰納的」なアプローチ、すなわち「仕様(インプットとアウトプット)を定義し、AIが生成したプログラムが正しいことを検証する」形へと進化していくと予測されています。 これは「仕様駆動開発(Spec Driven Development)」とも呼べるもので、人間がすべき価値ある仕事は「何を解決したいのかという仕様を明確に書くこと」と「それが正しく実装されているかを証明すること」に集約されます。

新人の皆さんは、単に構文を覚えるだけでなく、「良い設計とは何か」「正しい仕様とは何か」という一段高い視点の知識を磨くことで、AIという強力な相棒を自在に乗りこなせるようになるでしょう。この記事は、AIに仕事を奪われることを恐れるのではなく、圧倒的な速度で課題を解決できる新しい時代の「プログラミングの楽しさ」を提示してくれています。

引用元: https://zenn.dev/nrs/articles/ea37ed55b8704a

Webブラウザを自動操作するAIエージェント(Browser Agent)の性能を、客観的かつ再現可能な形で評価するための新しいオープンソース・ベンチマークが、Browser Useの開発チームより公開されました。

これまで、ブラウザ操作AIの性能評価は「実際のWebサイトの多様で複雑な挙動」と「評価の自動化(スケーラビリティ)」の両立が大きな課題でした。このベンチマークは、現実のWebサイトでの複雑なワークフローに対応しつつ、標準化された評価手法を提供することを目的としています。

■ベンチマークの構成 評価に使用されるのは、以下の計120件の高度なタスクです。 ・既存の著名なオープンソース・ベンチマーク(WebBench, Mind2Web, GAIA, BrowseComp)から、検証可能で現実的な100タスクを厳選。 ・iframeの入れ子構造、ドラッグ&ドロップ、特殊なクリック操作など、技術的に特に難易度が高い独自の20タスク。 これらは、多くのモデルで試行され「簡単すぎず、かつ解決可能であること」が確認された精鋭のタスクセットとなっています。

■LLMによる判定システム(Judge) エージェントがタスクを完遂したかどうかを客観的に判断するために、LLMを「審判」として活用しています。開発チームが200件の実行結果を自ら手作業で評価したデータと比較したところ、Gemini 2.5 Flashが人間の判断と87%一致するという高い精度を示したため、標準の審判モデルとして採用されました。判定基準は、曖昧なスコアリングを避けるため「成功か失敗か(True/False)」の二択を厳格に求める形式をとっています。

■主要な評価結果 最新の測定結果では、Browser Useのフレームワークに特化して最適化された「ChatBrowserUse 2 API」がトップの成績を収めました。しかし、Claude 3.5 Sonnetなどの汎用的な最新モデルも60%を超える成功率を記録しており、AIエージェントのWeb操作能力が急速に進化していることが示されています。

■新人エンジニアへのポイント このベンチマークは、AIエージェントを開発する際に「どのLLMを採用すべきか」「システムの改善が実際に性能向上に繋がったか」をデータに基づいて判断するための重要な指標となります。ただし、全120タスクを実行するにはAPIコストがモデルによって10ドル〜100ドル程度、時間は3時間ほどかかるため、個人の実験用というよりは、本格的な開発における性能検証用として設計されています。

AIエージェントが複雑なWebサイトを自在に操作する未来に向けた、開発の羅針盤となる重要な一歩といえる資料です。

引用元: https://browser-use.com/posts/ai-browser-agent-benchmark

2026年現在、ChatGPT Pro 5.2やGemini 3、NotebookLMといった生成AIの進化により、エンジニアの知的作業、特に「アイデア探索」の方法が劇的に変化しました。本書は、AIを単なる回答マシンとしてではなく、人間が行動して検証するための「筋の良い仮説」を作るためのパートナーとして活用する、最新のワークフローを解説しています。

1. アイデア形成の全体像

生成AIに「面白いアイデアを出して」と投げるだけでは不十分です。以下の5ステップのループを回すことが重要です。

  1. 情報の大量摂取
  2. 構造化と「分からないこと」の特定
  3. 仮説の生成(発散)
  4. 仮説の検証(収束)
  5. 検証結果に基づく修正

2. 6つの具体的なステップ

新人エンジニアでも実践できる、具体的な手順は以下の通りです。

  • (1) 領域の仮決め: 自分の興味と「15年後に市場が50倍になる」等の厳しい制約をAIに与え、第一原理思考で領域を絞り込みます。
  • (2) 全体像と事例の把握: 領域が決まったら、NotebookLM等でその分野の全体マップを作成します。
  • (3) 特定事例の深掘り: 競合となるスタートアップの特許(Google Patent)や論文、一次情報(YouTube/Podcast等)をNotebookLMに読み込ませ、解像度を上げます。
  • (4) 作業仮説の生成: 「なぜ今なのか(技術的・規制的変化)」や「独自の勝ち筋」を含めた具体的な事業仮説をAIと壁打ちして作成します。
  • (5) 作業仮説の検証: AIに「あえて厳しく批判させる」ことで、論理の穴を見つけます。
  • (6) アイデアの仮決め: 最終的には投資家や専門家などの「人間」と話し、フィードバックを得るための準備を整えます。

3. おすすめのツールとTips

  • メインツール: ChatGPT Pro(最新版)、Kimi K2.5 Thinking(高速調査用)。
  • 効率化: 音声入力(Aqua Voice等)を活用し、複数のウィンドウで並行して調査を回すのが現代のエンジニアスタイルです。
  • 情報の構造化: Google SheetsのAI関数を使い、大量の疑問を一気に処理すると効率的です。

4. 新人エンジニアへのアドバイス

生成AIは「Webにある情報」の整理は得意ですが、「Webにない情報」や「現場の生の声」を掴むことはできません。AIで8割程度の仮説を高速に作り上げ、残りの2割である「現場での検証」や「新しいデータの生成」に人間が注力することが、2026年におけるエンジニアの付加価値となります。失敗を恐れず、AIと共に高速に試行錯誤を繰り返しましょう。

引用元: https://blog.takaumada.com/entry/genai-ideation-2026

ふるさと納税で届いた松阪牛に、個体識別情報の証明書が同封されていたエピソードです。そこには「きよこ」という名前や生後日数、屠畜日が記されており、投稿者は命の重みを実感して「いつもより真剣にいただきますと言おう」と決意します。品質保証のためのデータが、結果として食への深い感謝を呼び起こした事例です。多忙なエンジニアの皆さんも、日々の食事の背景にある物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

引用元: https://togetter.com/li/2658605

VOICEVOX:春日部つむぎ