株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20260210
内容紹介
Claude Code Agent Teamsのあそびかた、A Language For Agents、Transformers.js v4 Preview: Now Available on NPM!、ど田舎で農業をしている親戚のもとへ元ホステスで複数のお店を経営していたやり手オーナーママが嫁いで来た結果、異世界転生ものみたいな展開になった
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youtube版(スライド付き)
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本記事は、2026年2月5日に「Claude Opus 4.6」と同時にリリースされたClaude Codeの実験的機能「Agent Teams」についての解説記事です。複数のAIエージェントを独立したプロセスとして動かし、チームとして協調させるこの機能は、エンジニアにとって開発の自動化を一段階進める非常に興味深い内容となっています。
1. Agent Teamsの概要と仕組み
Agent Teamsは、従来のSubagents(子エージェント)を拡張し、各エージェントを独立プロセスとして「ステートフル(状態を保持できる)」にした機能です。
技術的な仕組みがユニークで、~/.claude/teams/配下のJSONファイルを「メールボックス」に見立てて、各エージェントがポーリング(定期確認)することで相互通信を実現しています。ファイルロックによる排他制御を行うことで、推論とファイルシステムのみで複雑なメッセージングシステムを構築している点がエンジニアとしての見どころです。
2. 効率的な運用のためのモデル選択 エージェントごとに独立したコンテキスト(記憶の枠組み)を持つため、全員を最強モデルのOpusで動かすと、利用制限やコストを激しく消費します。 新人エンジニアへのアドバイスとして重要なのが「適材適所」です。プロンプトや設定で、リーダー以外は軽量なHaikuやSonnetを使うよう誘導することで、リソースを節約しながらチームを機能させることができます。
3. チーム開発の実践例 GitHubのIssue(例:npm installのボトルネック解消)を解決させる際、以下のような役割を持つエージェントを同時に立ち上げることができます。
- Explorer: コードベースを高速に調査する
- Architect: 実装計画を設計する
- Executor: 実際にコマンドを実行し、コードを修正する
これらが
.claude/projects/memory/配下で進捗やタスクリストを共有し、自律的に連携して課題を解決していきます。
4. Subagentsとの違い(エンジニア向けの例え) 記事では、OSのプロセスモデルに例えて以下のように整理されています。
- Subagents: 同一プロセス内の「スレッド」のようなもの。親のメモリ空間を共有し、単発タスクをこなして終了する軽量な存在。
- Agent Teams: 「forkされた独立プロセス」のようなもの。ファイルシステム経由の通信(IPC)で協調し、セッションをまたいで文脈を保持できる。
まとめ 現状ではSubagentsで十分な場面も多いですが、複数のエージェントがターミナル上で「わちゃわちゃ」と並列に動く様子は楽しく、マルチエージェントによる開発の未来を感じさせます。計算コストとのバランスを考えつつ、実験的機能を使いこなす楽しさが詰まった内容です。
引用元: https://blog.lai.so/agent-teams/
Flaskの作者として知られるArmin Ronacher氏による、AIエージェントが開発の主役となる時代の「新しいプログラミング言語」のあり方についての考察です。新人エンジニアの方にとっても、これからの技術選定やコードの書き方を考える上で非常に示唆に富む内容となっています。
なぜ新しい言語が必要になるのか
これまでのプログラミング言語は「人間がキーボードを打つ手間を減らすこと(簡潔さ)」を重視して設計されてきました。しかし、AIエージェント(以下、エージェント)の登場により、コードを書くコストは劇的に低下しています。これからは、簡潔さよりも「エージェントがいかに正確にコードを理解し、修正できるか」が重要になります。エージェントは多言語間のコード移植も得意なため、既存のエコシステムに縛られない、エージェント特化型の新しい言語が登場する土壌が整いつつあります。
エージェントが好む言語の設計指針
エージェントが効率的に動くためには、高度なツール(LSPなど)に頼らずとも、コードそのものから意図が読み取れる「局所的な推論」のしやすさが鍵となります。
- LSPに依存しないコンテキスト:IDEなどの支援ツールがなくても、コードスニペットだけで型や定義が判別できる明示的な構造が好まれます。
- 明確な構造と記号:Pythonのようなインデント(空白)によるブロック管理は、トークン処理を行うAIには扱いづらい場合があります。一方で、Lispのような過剰な括弧も混乱を招きます。適度なブラケット(
{})の使用が、確実なコード編集を助けます。 - 明示的な副作用とコンテキスト:関数が「現在の時刻」や「データベース」に依存していることを明示的に宣言する仕組み(エフェクトマーカー)は、エージェントがテストを書き、モックを作成する際に非常に役立ちます。
- 例外よりもResult型:どこでエラーが起きるか不明透明な「例外(Exception)」よりも、型としてエラーを返す設計の方が、エージェントは迷わずにエラーハンドリングを行えます。
- Grep(検索)のしやすさ:どこからインポートされたか不明瞭なシンボルを嫌います。常にパッケージ名を付与する(例:
context.Context)ような、単純な文字列検索で依存関係を追える設計が理想的です。
エージェントが苦手とするもの
エージェントは、コードの実態を隠蔽する「マクロ」や、どこで定義されたか追いにくい「バレルファイル(複数の輸出をまとめるファイル)」、インポート時の「エイリアス(別名)」を嫌います。これらは人間にとっても理解の妨げになりますが、コンテキストウィンドウを消費して多くのファイルを読み込ませる原因にもなります。
結論
これからは「エージェントにとっての使いやすさ」を測定し、それに基づいて言語を設計できる時代になります。エージェントを幸せにする言語設計は、結果として人間にとっても読みやすく、堅牢なソフトウェア開発に繋がるはずです。
引用元: https://lucumr.pocoo.org/2026/2/9/a-language-for-agents/
Hugging Faceは、ブラウザやJavaScript環境で機械学習モデルを動かすためのライブラリ「Transformers.js」のメジャーアップデートとなるv4(プレビュー版)をNPMで公開しました。約1年にわたる開発を経て、パフォーマンスと開発体験の両面で劇的な進化を遂げています。
新人のエンジニアにとっても注目すべき、主なアップデート内容は以下の通りです。
1. WebGPUランタイムの刷新による高速化
最大の変更点は、C++で完全に書き直された新しいWebGPUランタイムの採用です。ONNX Runtimeチームとの連携により、多くのモデルで実行速度が向上しました(例:BERTベースのモデルでは約4倍の高速化)。また、この変更によりブラウザだけでなく、Node.js、Bun、Denoといったサーバーサイドやデスクトップ環境でもWebGPUによる高速な推論が可能になりました。
2. コード構造のモダン化とメンテナンス性の向上
これまでは8,000行を超える巨大な1つのファイルに全モデルが定義されていましたが、v4では機能ごとにモジュール化されました。これにより、特定のモデルのロジックが追いやすくなり、新しいモデルの追加も容易になっています。また、モノレポ構成(pnpm workspaces)への移行により、必要な機能だけを軽量なパッケージとして利用できる道が開かれました。
3. ビルドシステムの高速化と軽量化
ビルドツールをWebpackからesbuildへ移行したことで、ビルド時間が2秒から200ミリ秒へと10倍高速化されました。さらにバンドルサイズも平均10%削減され、Web向けパッケージにおいては53%ものサイズダウンを実現。ユーザーのダウンロード待ち時間やアプリの起動時間が大幅に短縮されます。
4. トークナイザの独立ライブラリ化
多くの要望に応え、テキストを数値化する処理(トークナイズ)が「@huggingface/tokenizers」として独立したライブラリになりました。わずか8.8kB(gzip時)と非常に軽量で、依存関係がなく型安全です。AIモデル全体を読み込まなくても、トークナイズ処理だけを単体で利用できるようになりました。
5. 最新のAIモデルと大規模モデルへの対応
MoE(混合エキスパート)やMambaといった最新のアーキテクチャをサポートしました。さらに、80億(8B)パラメータを超えるような大規模なモデルも動作可能です。WASMファイルのローカルキャッシュ機能も強化されており、一度ダウンロードすればオフライン環境でも動作するAIアプリケーションがより作りやすくなっています。
ブラウザ上で「本気」のAI推論を行いたいエンジニアにとって、非常に強力なツールへと進化しています。
引用元: https://huggingface.co/blog/transformersjs-v4
元店舗経営者の女性が伝統的な農家に嫁ぎ、経営手腕で事業を劇的に成長させた成功譚です。商売っ気のなかった農家に、彼女が培った管理能力や対人スキルを注入した結果、法人化と大規模化を実現しました。異業種の知見が別分野で革命を起こす様子は、エンジニアにとっても「スキルの転用性」や「ソフトスキルの重要性」を再確認させてくれます。専門性だけでなく実行力が道を切り拓く、勇気をもらえるエピソードです。
引用元: https://togetter.com/li/2661656
(株式会社ずんだもんは架空の登場組織です)