株式会社ずんだもん技術室AI放送局

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株式会社ずんだもん技術室AI放送局 podcast 20260428

2026年04月28日

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内容紹介

AIエージェントにユーザーを演じさせて業務をテストする、GitHub Copilot is moving to usage-based billing、AI駆動開発の手法は分岐するが、本質は一点に収束する ― 現場で6週間議論して辿り着いた結論、『ポケモンGO』内でAED設置場所が「ポケストップ」として登場することに「普段からAEDの場所を意識できる良い取り組み」「パーモットが使われてるのぴったり」

出演者

ずんだもん
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株式会社ビズリーチのAI Product Studio(APS)が実践する、AIエージェントを活用した新しいテスト手法「Agentic UAT」についての解説記事です。AIがコードを書く時代において、エンジニアが直面する「テストは通るのに、ユーザー視点では動かない(使い方がわからない)」という課題を解決するアプローチを提案しています。

【背景と課題:実装者視点のテストの限界】 AIエージェントによる開発では、AI自身がテストコード(UT、IT、E2E)を生成することが可能です。しかし、これらのテストは「内部仕様」を知っているAIが作成するため、「特定の画面URLに直接アクセスすれば動作する」といった実装者視点の検証になりがちです。その結果、実際のユーザーが画面上でボタンを見つけられない、あるいは業務フローが成立しないといった、UI/UX上の致命的な欠陥を見落とすリスクがあります。

【Agentic UATの概要と特徴】 Agentic UATは、AIエージェントに特定のペルソナ(例:ITに不慣れな新人担当者)を演じさせ、一切の仕様を教えずにプロダクトを操作させる「擬似ユーザーテスト」です。

主な制約と行動ルールは以下の通りです。

  1. ソースコード閲覧の禁止:内部実装やURLを知らない状態で検証する。
  2. ブラウザ操作に限定:APIを直接叩かず、画面上の情報だけを頼りにする。
  3. 業務ゴールによる指示:「どのボタンを押すか」という手順ではなく、「ユーザーを有効化する」といった目的だけを与える。
  4. 探索の重視:手順が不明な場合も自力でUIを探索し、その過程での「迷い」を記録する。

【導入のメリットと成果】 この手法を開発フローに組み込むことで、人手を介さずに「ユーザーが業務を遂行できるか」という受け入れ基準(UAT)を自動検証できます。実際に、E2Eテストではパスしていた「ステータス変更UIがどこにあるか分からない」といった問題を、AIエージェントが「迷う」ことで検出することに成功しています。重大な問題については、AIが自動で修正し、再度テストを回すサイクルも構築可能です。

【新人エンジニアへのメッセージ】 「テストが通ること」と「ユーザーに価値を届けること」の間には大きな溝がある場合があります。Agentic UATは、AIを単なるコーディングの道具としてだけでなく、客観的な「ユーザーの目」として活用する先進的な事例です。技術的な正しさだけでなく、常にエンドユーザーの業務体験に立ち返る重要性を教えてくれる内容となっています。

引用元: https://zenn.dev/bizreach_aps/articles/0d758497357167

GitHubは、2026年6月1日よりGitHub Copilotの全プランを「従量課金制(使用量ベース)」へ移行することを発表しました。これまでの「プレミアムリクエスト数」に基づく制限から、実際の消費トークン量に応じて「GitHub AI Credits」を消費する仕組みに変わります。

1. なぜ変更されるのか?

Copilotは、単なるエディタ内の補助から、リポジトリ全体を理解し長時間自律的に動作する「エージェント型プラットフォーム」へと進化しました。これにより推論コストが大幅に増加しており、従来の定額リクエストモデルでは持続が難しくなったため、実際の使用量に合わせた透明性の高い価格体系へと移行します。

2. 変更のポイント

  • AIクレジットの導入: 各プランの月額料金には、一定額の「GitHub AI Credits」が含まれます。クレジットは入力・出力・キャッシュされたトークン量に基づいて消費されます。
  • 基本料金と補完機能は据え置き: Copilot Pro(月額10ドル)やEnterprise(月額39ドル)などの基本料金に変更はありません。また、エンジニアが最も頻繁に利用する「コード補完」や「Next Edit(次に編集すべき箇所の提案)」は、引き続きクレジットを消費せず、追加料金なしで利用可能です。
  • 柔軟な拡張性: 付帯クレジットを使い切った場合でも、有料プランであれば追加でクレジットを購入して利用を継続できます。これまでの「制限がかかると低機能モデルにフォールバックする」仕組みは廃止されます。

3. 各プランへの影響

  • 個人ユーザー(Pro/Pro+): 月額料金と同額のクレジット(10ドルまたは39ドル分)が付与されます。年払いユーザーは契約満了まで現行モデルが維持されますが、満了時に新体系へ移行します。
  • 法人ユーザー(Business/Enterprise): 組織全体でクレジットを共有できる「プール制」が導入され、未使用の枠を無駄なく活用できます。また、2026年6月から8月までの3日間は、移行支援として通常より多いプロモーションクレジット(Businessは30ドル、Enterpriseは70ドル分)が付与されます。

4. 管理機能の強化

企業の管理者は、組織、コストセンター、あるいはユーザー単位で予算上限を設定できるようになります。これにより、予期せぬ高額請求を防ぎつつ、開発チームに必要なリソースを提供できます。5月初旬からは「プレビュー請求」機能が提供され、移行前に実際のコストを予測できるようになります。

新人エンジニアへのメッセージ

今回の変更は、AIをより高度なタスク(数時間に及ぶ自律的なコーディングなど)に活用するための環境整備です。日常的なコード補完はこれまで通り無料で使い放題に近い形で提供されるため、初心者の方が学習や開発で利用する分には、大きなコスト増の心配をせずに、より賢くなったCopilotの恩恵を受けられるでしょう。

引用元: https://github.blog/news-insights/company-news/github-copilot-is-moving-to-usage-based-billing/

AI駆動開発(AIDD)の世界では、プロンプトエンジニアリングや仕様駆動開発(SDD)、ハーネスエンジニアリングなど、新しい手法が次々と登場しています。現場での6週間にわたる議論の結果、これら多種多様な手法は、最終的に「3つの本質」に収束することが分かりました。新人エンジニアがこれからAIを武器にする上で知っておくべき、開発の本質的な変化を解説します。

  1. AI駆動開発の3要素と進化の系譜 あらゆる手法は「インプット(何を渡すか)」「プロセス(どの順でさせるか)」「アウトプット検証(どうチェックするか)」の3要素で構成されています。最初はプロンプトの工夫から始まり、次に文脈全体を整えるコンテキスト設計へ、最後はAI出力を機械的に検証するハーネスエンジニアリングへと進化します。これらは古いものが捨てられるのではなく、下位層として積み重なっていくものです。

  2. 開発者の役割は「コード書き」から「設計者」へ AIの導入により、開発者の価値は「タイピング速度やロジック構築」から「業務理解の深さとAIへの指示設計力」へと移動しました。実装そのものはAIが数秒で行うため、人間は「AIが正しいコードを出力できるための詳細な実装計画」を作り、その妥当性を判断する役割を担います。

  3. ドキュメントとコードの一元化(SSOTの再定義) 仕様書とコードの乖離を防ぐため、メソッド上部のブロックコメントに自然言語で仕様を記述するアプローチが有効です。これはAIにとっての「目次」となり、AIが広大なコードベースから修正箇所を正確に特定するための強力な手がかりになります。

  4. コンテキストは「引き算」で設計する 「完璧な仕様」を事前に用意しようとすると、準備作業が新たなボトルネックになります。まずは最小限の情報でAIに実行させ、期待外れだった場合にのみルールを補強する「アウトプットドリブン」な姿勢が、最も効率的にAIの精度を高める近道です。

  5. 継続的に改善する「アジャイルな姿勢」が最強のスキル AIやツールの進化は極めて速いため、今日最善だったやり方が明日も通用するとは限りません。特定の手法に固執せず、失敗した際に「なぜ失敗したのか」「どの文脈が足りなかったのか」を問い直し、開発プロセス自体を改善し続ける姿勢こそが、AI時代のエンジニアに求められる本質的な資質です。

手法は入り口に過ぎません。AIを信頼できる相棒として主体的に扱い、人間が「検証と判断」の責任を持つことで、これまでにないスピードと品質で開発を進めることが可能になります。

引用元: https://qiita.com/ko1-ino/items/ccc64ce6504c77100cfb

『Pokémon GO』と日本AED財団が提携し、2026年5月1日からAED設置場所を「ポケストップ」としてゲーム内に順次表示します。ゲーミフィケーションを通じて「AEDの場所が把握しづらい」という社会課題を解決する心温まる事例です。復活技を持つ「パーモット」を起用するなど、既存の資産を活かしたUX設計も秀逸で、技術をどう社会貢献に繋げるかを考える新人エンジニアにとって非常に学びの多いニュースです。

引用元: https://togetter.com/li/2690349

(株式会社ずんだもんは架空の登場組織です)