株式会社ずんだもん技術室AI放送局

AIやテクノロジーのトレンドを届けるPodcast。平日毎朝6時配信。朝の通勤時間や支度中に情報キャッチアップとして聞いてほしいのだ。

私立ずんだもん女学園放送部 podcast 20260508

2026年05月08日

MP3ファイルをダウンロード

内容紹介

Advancing voice intelligence with new models in the API、AlphaEvolve: How our Gemini-powered coding agent is scaling impact across fields、GitHub Copilot の料金体系が 2026 年 6 月 1 日 に大改定!Premium Requests から GitHub AI Credits へ DevelopersIO、Our AI started a cafe in Stockholm

出演者

お嬢様ずんだもん
お嬢様ずんだもん

youtube版(スライド付き)

関連リンク

OpenAIは、リアルタイムな音声対話アプリケーションを構築するための3つの新しいモデルをRealtime APIに導入しました。これらのモデルは、単に音声をテキスト化して返すだけでなく、高度な「推論」を行い、会話の文脈を理解しながらリアルタイムに行動することを可能にします。

1. 導入された3つの革新的なモデル

  • GPT-Realtime-2: 初の「GPT-5クラス」の推論能力を備えた音声モデルです。複雑な要求を理解し、人間と話しているような自然なテンポで会話を進めることができます。
  • GPT-Realtime-Translate: 70以上の言語を13の出力言語へライブ翻訳します。話し手のペースに合わせて即座に翻訳を行うため、多言語間でのスムーズな対話を実現します。
  • GPT-Realtime-Whisper: 超低遅延なストリーミング音声文字起こしモデルです。発話とほぼ同時にテキスト化を行い、会議の字幕表示や議事録作成を高速化します。

2. エンジニアが注目すべき技術的特徴

新人エンジニアの方にとっても、これまでの音声APIとは一線を画す以下の進化が重要です。

  • コンテキストウィンドウの拡大: 32Kから128Kへ拡張され、長時間の会話や複雑なタスクでも文脈を見失わなくなりました。
  • 推論レベルの調整: 応答の正確さと速さのバランスを5段階(Minimal〜Xhigh)で設定可能です。
  • 自然な振る舞いの制御:
    • Preambles(繋ぎ言葉): 「確認しますね」といった短いフレーズを自動で挟み、処理中であることをユーザーに伝えます。
    • トーンの調整: 状況に応じて、冷静なトーンや共感的なトーンなど、話し方を柔軟に変更できます。
    • 並列ツール実行: 会話を続けながら、裏側で複数の関数実行(ツールコール)を行い、その状況を口頭で報告することが可能です。

3. 社会実装の展望

このアップデートにより、AIは単なる「回答マシン」から、物件探し(Zillow)や旅行プランの調整(Priceline)など、声を通じて具体的に業務を遂行する「音声エージェント」へと進化しました。

まとめ

音声インターフェースは、タイピングの手間を省き、あらゆる場所でAIの力を借りるための最も自然な手段になりつつあります。このAPIを活用することで、従来の「呼びかけと応答」を超えた、真に実用的な音声アプリケーションの開発が可能になります。

引用元: https://openai.com/index/advancing-voice-intelligence-with-new-models-in-the-api

Google DeepMindが開発した「AlphaEvolve」は、大規模言語モデルGeminiを中核に据えた、高度なアルゴリズム設計・最適化のための自律型コーディングエージェントです。リリースから1年、このエージェントは単なる補助ツールを超え、科学、数学、そしてGoogle自身のAIインフラストラクチャにおいて革新的な成果を上げています。

新人エンジニアが注目すべきAlphaEvolveの主な成果は、以下の4つの領域に分類されます。

  1. 社会貢献と持続可能性 ゲノム解析において、DNA配列のエラー訂正モデル「DeepConsensus」を改善し、変異検出エラーを30%削減しました。これにより、疾患の原因となる遺伝子変異の特定がより低コストで可能になります。また、電力網の最適化や、洪水・山火事などの自然災害リスク予測の精度向上(5%改善)にも貢献しています。

  2. 最先端科学の進展 Googleの最新量子プロセッサ「Willow」向けの量子回路を最適化し、従来比10倍という低エラー化を実現しました。さらに、著名な数学者テレンス・タオ氏らと協力し、数学の難問である「エルデシュ問題」の解決や、巡回セールスマン問題の記録更新を達成しています。AIが人間の直感を補完し、理論的な証明を加速させる強力な研究パートナーとなっています。

  3. AIインフラの自己進化 AlphaEvolveはGoogleの屋台骨であるインフラ自体の最適化にも使われています。次世代TPU(AIチップ)の回路設計において、人間では思いつかないような効率的な設計を提案し、実際にハードウェアへ採用されました。また、大規模データベース「Google Spanner」のストレージ効率を向上させ、書き込み増幅を20%削減するなど、数ヶ月かかる人間主導の最適化をわずか数日で成し遂げています。

  4. 商用アプリケーションへの展開 Google Cloudを通じて多くの企業で実用化が始まっています。決済サービスのKlarnaではモデル学習速度が2倍になり、物流のFM Logisticでは配送ルートの効率が10.4%向上し、年間15,000km以上の走行距離を削減しました。

AlphaEvolveの登場は、エンジニアにとって「アルゴリズムが自律的に進化・最適化される時代」の幕開けを象徴しています。既存の手法を学ぶだけでなく、AIエージェントと協力して「人間には到達できない効率」を実現する。そんな次世代のエンジニアリングの形が、ここから始まっています。

引用元: https://deepmind.google/blog/alphaevolve-impact/

GitHub Copilotを利用しているエンジニアにとって非常に重要なニュースです。2026年6月1日より、GitHub Copilotの課金方式が「リクエスト回数ベース」から、実際の使用量に基づいた「トークン(GitHub AI Credits)ベース」へと大幅に改定されます。

■なぜ変わるのか? これまで、簡単な質問も複雑な自律コーディング(エージェント利用)も一律「1リクエスト」として扱われてきました。しかし、AIエージェントの普及に伴い、一度の指示で大量のコードを読み書きするケースが増え、GitHub側のコスト負担が限界に達したことが背景にあります。今後は「使った分だけ支払う」という、クラウドサービスでは一般的な従量課金に近い形に整理されます。

■「GitHub AI Credits」の仕組み ・1 クレジット = 0.01ドル(約1.5円)で計算されます。 ・消費されるのは「入力(質問やコード文脈)」「出力(AIが生成した回答)」「キャッシュ(再利用分)」の3種類です。 ・特に「出力」は「入力」の5倍の単価が設定されているため、AIに長いコードを何度も書かせるほどクレジットを消費しやすくなります。

■プランごとの月間付与クレジット 月額料金自体に変更はありませんが、各プランに一定のクレジットが割り当てられます。 ・Copilot Pro(個人向け): 月額10ドルで 1,000クレジット ・Copilot Business(法人向け): 1ユーザーあたり 1,900クレジット ・Copilot Enterprise(法人向け): 1ユーザーあたり 3,900クレジット ※法人の場合は、組織全体でクレジットをプールして共有できるため、ヘビーユーザーとライトユーザーで融通し合うことが可能です。

■新人とっての安心ポイント:何が「無制限」のままか 新人エンジニアの皆さんが最も頻繁に利用する「エディタ上でのインラインコード補完(次に続くコードを予測してくれる機能)」や「Next Edit Suggestions」は、引き続きすべての有料プランで無制限・無料で利用できます。日常的なコーディングの補助だけであれば、コストを気にしすぎる必要はありません。

■クレジットを消費する機能 「Copilot Chat(チャット形式の質問)」「Copilot CLI」「エージェントモード(自律的な作業指示)」などはクレジットを消費します。これらを多用する場合は、残りクレジットに注意が必要です。

■上限を超えた場合 これまでのように「制限を超えたら低速モデルに切り替わる」という仕組みはなくなり、クレジットを使い切ると機能が停止するか、追加の従量課金が発生する設定になります。

■今すべきこと 2026年5月上旬から、管理画面で「自分の現在の使い方が新料金でいくらになるか」を予測できるプレビュー機能が提供されます。6月の完全移行前に、一度チェックしておくことをおすすめします。効率的なプロンプト(指示出し)を心がけることが、スキルアップだけでなくコスト削減にもつながる時代になりそうです。

引用元: https://dev.classmethod.jp/articles/shoma-github-copilot-pricing-major-revision-2026-june-1-premium-requests-to-github-ai-credits/

ストックホルムでAIがカフェを運営する実験が行われました。AI店長はコンロがないのに卵を発注したり、警察へデタラメな図面を送るなど、クスッと笑える失敗を連発。著者は、こうした実社会の他者に迷惑をかけるAIの自律動作に対し、人間が介在する「Human-in-the-loop」の欠如を指摘しています。AIエージェント開発において、便利さだけでなく運用の設計と責任が重要であることを学べる興味深い記事です。

引用元: https://simonwillison.net/2026/May/5/our-ai-started-a-cafe-in-stockholm/

VOICEVOX:ずんだもん